いくらかわいそうでも、野鳥には(保護とは言え)あまり手出しをしない方が良いことを前から知っていたので、帰宅後いそいで、地元の環境保護局の鳥獣保護課に連絡を入れ、元いた場所に戻したほうが良いのか、保護したほうがよいのかなど伺い、なんだかんだで、そのまま野生に帰るまでのお手伝いをすることとしました。
その時対応してくれた職員さんは、アドバイスと一緒に、雛を保護しようという心は自然なものだと、さりげなくフォローしてくださり、嬉しかったです。
(併せて、かかりつけの獣医さんにも相談をしましたが、もし雛が巣から落ちても、親鳥が落ちた場所に餌をとどけ育て続ける場合があるとのことで、また、法律的にも捕獲や飼育は禁止されており、保護とはいえやはり手を出さないほうベター、とのご意見を頂きました。)
ちなみに、夕方~夜間は厚めのバスタオルで覆い、4分の3以上が影になるようにしました。
与えた餌は、無農薬の米ぬかときなこをベースに青菜と少々の無塩煮干しを追加した擂餌の他に、カメレオン用のヨーロッパイエコオロギや、成鳥は果物や花の蜜も食べるので、サクランボを絞って、少しだけ蜂蜜を添加したネクターも与えました。
これらをだいたい1~3時間のペースで与えました。お腹がすくとすぐにピヨピヨ鳴き出すので、すぐわかります。
(後から知ったのですが、鳥は、あまり頻繁に餌を変えるべきではないらしいので、もしかすると、擂餌1本に絞ったほうがよいのかもしれません。)
だいたい、保護2日目くらいから、室内で飛行の訓練をはじめ、滑空や物をつかむのが上手になってきたので、室内訓練と併せ、毎朝、野外に出して飛ばし遊ばせたりもしました。
しばらく、近くで鳴いていましたが、その内に遠くへと飛び立っていきました。
今振り返っても、このメジロちゃんは、おおらかな性格の雛で、すぐに餌付き、積極的に指に留まってきたりするとても愛らしい子でした。仕事の合間をぬっての給餌やコミュニケーション、そして毎日少しずつ伸びていく尾羽根の観察などはほんとうにすてきな体験で、にやにやしっぱなしの夢心地でした。と、同時に、野鳥についていろいろ学ぶ機会にもなりました。
なにはともあれ、このまま野生でも元気でちゃんと大人になって、無事に次の世代のメジロを育てて欲しいと切に願います。素敵な1週間だったあ。
最後に、今回の件で勉強させて頂いたサイトです。
公益財団法人日本鳥類保護連盟 "ヒナを拾わないで!"
http://www.jspb.org/hina/hina.html
(今回保護したタイミングがまさにこのケースなのかもしれません。不勉強を痛感しました)
公益財団法人日本鳥類保護連盟 "都道府県の連絡先"
http://www.jspb.org/kyugo/kyugo.html#kenrenraku
すずめっ子クラブ "レスキュー&育て方"
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